していたところ、10時のお茶が運ばれて来た。それと
同時にバスの排気音がして、運転手のLが部屋に
入って来て言った。
「パーク・クリーニングに行くぞ!」
えっ??お茶も飲み切らないうちに慌ただしく出発。
対象はLanga Langa小学校の6年生、7年生(日本の
中学1年生にあたる)31名と先生2名。
公園の端、民家のすぐ近くでの清掃活動。
園内だが、ビニール袋、プラスチックの容器、サンダル
など、風や雨が運んで来たゴミでいっぱいだ。途上国
ではどこも同じだろうが、ゴミが地面に同化している。
バッファローのすぐ近くでの清掃活動。
武装レンジャーがこどもたちを護衛。
今日はKWSのスタッフが大勢いたので私も緊張せず
に済んだ。ゴミを拾いながら何人かのこどもたちと話
をする。「みんな今までゴミをポイ捨てしたことある?」
と聞くと 全員がうなずく。ひとりは「ノー!」と言ったが
「本当?」と聞くと「エヘヘ。」と笑う。ゴミをポイ捨てを
したことがないケニア人なんていないに決まっている。
「ゴミはこうやって公園に来るんだからね。今日からは
ポイ捨てしちゃダメだよ。」 と子供たちに言うが、みん
なあいまいに笑うだけ。あ~ダメだな。
この場所を清掃 するのは約1年ぶりとのこと。
約2時間後、生徒と一緒に集めたゴミは342kgにも
なった。「記録更新ね。」と喜ぶ主催スタッフ。
いや、喜ぶところじゃないでしょ。
気になったのは、清掃活動の前後に講義が行われ
なかったこと。参加したこどもの中には、空のペット
ボトルを見てもゴミだとは認識せず、枯れ枝をゴミだ
と思って拾っている子もいた。
レンジャーが「木は土に戻るからゴミじゃないぞ。」
と説明すると、こどもたちは「わかりました!」と元気
良く答えていたが、レンジャーが去ると、「土に戻るっ
てなに?」とヒソヒソ話。レンジャーが英語で説明した
のがマズイ。こどもたちの「わかりました!」は信用し
ちゃいけないことがわかった。
案の定、お昼の時間になると何人かのこどもたちは
自分のゴミをそこらへんに投げ捨てていた。
なぜ活動の前後に講義をしないのか。
なぜ自分たちはゴミを拾うのか、
なぜゴミを捨てちゃいけないのか、
このやり方じゃこどもたちはきっとわからない。
時間をかけて、スタッフと話をしていきたい。
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