朝ゴミ捨てに出たら・・・

朝、ゴミを片手に外に出た。

フェンス脇のゴミ捨て穴に向かって歩き出した時、ザッと音がして、
茶色い動物がフェンスから離れた。ライオンみたいな色だな・・と
思って目で追うと、草のあいだから後ろ姿が見えた。それはまさに
ライオンだった。

ヒッとゴミ袋を落とし、家に駆け戻ってドアを閉める。窓からのぞくと、
ライオンがオドオドしたようすで遠くからこちらを振り返るのが見えた。


仲間がいるらしく、さらに遠方、いつものライオン出没地点に観光客
の車が停まっている。

外に出て、おそるおそるライオンのいた付近をのぞきこむと、シマウマ
が倒れていた。腹部、そして耳と目が食べられていた。まだ1匹の
ハエもたかっていない。ライオンは獲物の血を飲むそうだ。たしかに、
倒れたシマウマの肉は、肉屋の牛肉のような明るい赤で、血は流れて
いない。

IMGP9173-家からわずか50歩
1、2、3・・シマウマの倒れている位置から家の扉まで何歩あるか
測ってみた。その距離わずか50歩。(写真左の赤いかたまりが
シマウマで、右が私の家)

しばらくすると観光客の車が集まって来て、ライオンはシマウマを
置いて森の方へ去っ てしまった。

夕方、仕事から帰り、シャワーを浴びていたら同僚から電話があった。
「ライオンが戻って来たわよ!あなたの家の前にいるから見てごらん
なさ
い!」

カーテンを開けると、何度かこの周辺で見た若いオスとメスの群れが
いた。(写真左および下の影はリビングの窓枠)












ドキドキしながらカーテンの隙間からライオン を見ていたら、キャッキャッ
と賑やかなこどもの声が聞こえてきた。まさか、とドアを開けると、家

裏手から近所の子供たちがライオンを見にゾロゾロ歩いて来るところ
だった。ライオンを見つけ、「はっ!ライオン!」なんてのんきに話してる。

私はホウキを振り回しながら外に出て、「こらー!家に帰りなさーい!」と
叫ぶと、こどもたちは、「あはは~怒られた~!」と笑い、チラチラとライオン
を振り返りながら帰って行った。

今日の距離は、興奮を通り越してさすがに怖いと思った。

インド人のお宅にお呼ばれ

同じナクルで活動する隊員Mちゃんの紹介で、ナクルのライオンズ・
クラブの元会長さんと知り合った。

元会長さんはインド人のおじいさん。お茶に招かれ、お宅にお邪魔
し、お茶とともに奥さんお手製のクッキーやアチャールを何種類も
ごちそうになった。

「次はカレーをご食べに来なさい。こどもがみな家を出てしまって
二人きりだから、開いてる部屋に住んだっていいんだよ。」とまで
言ってくれた。

インド料理好きのMちゃんも私も大喜びのアフタヌーン・ティーだった。
IMGP9169

珍客

私の住むナクル湖国立公園には55種類の哺乳類が生息すると
言われている。

哺乳類にはネズミはもちろんコウモリも含まれるし、夜行性の
ものも含まれる。

そのため私がこれまでに見たことがあるのは25から30種と
いったところ。

私の住む職員住宅からは、シマウマ、インパラ、バッファロー、
バブーンが日常的に見られる他、たまにイノシシやウォーター
バック、ライオン(狩りをした場合それに伴ってジャッカルと
ハイエナ)も見られる。

今日はそんな我らが職員住宅、その名もハネムーン・キャンプ
に珍客が現れた。

よく晴れた昼下がり、窓の外を眺めると、地平線に、バッファ
ローよりも白っぽい、そして距離の割に大きな動物が見えた。

まさか・・と思って外に出ると、クロサイだった。












たまに出没するとは聞いていたけど自分で見たのは初めて。
自宅からクロサイが観察できるなんて、ケニアの国立公園に
住める幸せをあらためて感じた。

(かなり望遠のため画像が汚くてすみません。)