ラム島

日本にいる時のこと。休みの日に、「どこか行きたいなー、海にしようか
山にしようか」と思案しても、ひとりで海に行くのもどことなく寂しい気が
して、気付くといつもひとりで山にいた。

ずっと憧れてきたサバンナに住んで1年半。

大好きな動物たちをたくさん見られて幸せなはずなのに、島国育ち
の私の心は、知らず知らずと海を懐かしむようになっていたらしい。

隊員総会が終わってタンザニア旅行に出かけるまでに中途半端に
時間があったので、ラム島に旅行に行って来た。本島から小型船
でわずか15分だが、「島」は一層の解放感がある。

シーフロント











世界遺産に指定されているこの島の町中には小さな路地が巡って
おり、政府所有の数台の車以外は走っておらず、交通はロバと船
に頼っている。














忙しいスワヒリの町を抜けるとサンゴの白砂とヤシやマンゴーの
林が広がっている。











ゴミ捨て場に集まるロバ。ナイロビ同様、ラムももちろんオープン・
ダンプ。













この旅行の約1カ月後にラム群島内キワユ島にてイギリス人観光
客が、さらに約1カ月後に同マンダ島にてフランス人ホテル経営
者が誘拐される事件が発生した。犯人はソマリア人テロリストと
予測されている。10月6日現在、人質は解放されておらず、日本
はじめ各国の大使館はラム島への渡航自粛を呼び掛けている。