ナイロビ語学訓練最終日

私たち環境教育隊員3人は、NTCでの約2ヵ月間の
語学訓練に加え、ナイロビでも約1カ月半の語学訓
練を 受けてきた。

ナイロビでの語学訓練の最終日には、
JICAの担当
者も招いてスワヒリ語で成果発表をすることになって
いる。Advanced Classは劇をやるのが慣習になっ
ていると聞き、私たちは環境劇をやろうと計画した。

ところが前日の夕方になってUが突然「つまんない!」
と言って、計画変更を提案。他のボランティアや先生
からスワヒリ語で質問を受けて、 それにスワヒリ語で
答えるQ&A形式の発表をすることにした。

「NTCとナイロビの語学訓練の違いは?」
「環境の世界で尊敬する人は?その理由は?」
などの質問があり、拙いながらも自分たちの意見を言う
ことができた。完全アドリブで先生にも内緒で計画変更
したけど、私たちらしい姿を見せられて、おもしろい発表
だったのではないかと思う。

もう明日からは間違いだらけのスワヒリ語を理解してくれ
る人も、平易なスワヒリ語で話してくれる人もいなくなる。
そう思うと緊張する。まだまだ仕事で使えるレベルには
なっていない。

ともあれ語学訓練は本当に今日で終わり。
JACIIの上田先生、ナイロビでお世話になった皆様、
どうもありがとうございました。


St.Valentine's Day














しつこいようだが、ケニアはキリスト教国家だ。
今日、レストランで勉強していたら、同期隊員のFさん(♂)
が赤いTシャツを着て現れた。「さすが!」と声を掛けると
怪訝な顔。「ケニアではバレンタインに赤い服を着るんだっ
てね。」と言うと「えっ?」と驚いたFさん。見回せば、レスト
ランには赤いシャツの男性が他にも3人(笑)どうやら知ら
ずに着ていたらしく、恥ずかしそうだった。
ホテルの玄関、廊下、レストランが赤い風船で飾り付けされ
フロント・スタッフも赤いシャツを着ている。
部屋に戻ると、机の上には一輪のバラ。別の同期隊員T
さん(♂)も赤いバラのミニブーケを届けてくれた。
ちょっと嬉しいバレンタイン。

動物個体数調査@ナイロビ国立公園

ケニア在住36年、ダクタリ・カンベ(Doctor Kambe)こと
神戸俊平獣医師にお声掛け頂き、ケニア野生生物公社
(KWS=私の配属先)による動物個体数定期調査に参加
させてもらった。











初めて入るナイロビ国立公園。首都にこれだけの広さの
公園を確保できているのはすごい。しかしナクル湖国立
公園と比べたら、動物の生息密度は圧倒的に低い。
ナイロビ国立公園には柵がないので、動物は公園内外
を行き来できるのが原因のひとつだとか。













それでも、入っていきなりライオンの家族(見にくいけれど
4頭いる)に遭遇する幸運に恵まれた。車のすぐそばの
茂みにいたため、間近に見ることができて感動した。
















神戸先生の車には、私たちJOCV4人、NGOスタッフの
日本人2人、日本人留学生1人の他に、Nature Kenya
というNGOのスタッフ1人が乗車。彼は非常に知識豊富
で、いろいろな話が聞けておもしろかった。

例えばこのアカシア。普通のアカシアと違い、枝にコブの
ようなものをもっていて、ここにアリが巣食っている。
キリンなどの動物は、普通のアカシアを食べるがこの
アカシアは食べないそう。アカシアを食べようとするとアリ
も一緒に食べることになってしまい、酸っぱくて嫌がるの
だそうだ。

彼はケニア人らしく、視力が非常に良く、遠くの丘で草を
食んでいたクロサイを見つけてくれた。IUCNレッドリスト
絶滅危惧ⅠA類(Critically Endangered)のクロサイ
見られたのは嬉しかった。












また彼曰く、
「シマウマのオスとメス、どうやって見分けるか知ってる?」
「知らな-い・・」
「オスは白地に黒い縞模様で、
 メスは黒地に白い縞模様があるんだよ。」
「・・・・・ケニアン・ジョーク?・・・・・」



学ぶべきことがたくさん!



アフリカと神戸俊平友の会
http://www.s-kambevet.org/

任地訪問

ナイロビでの語学訓練は少しお休みして、2日から

4日間、挨拶と下見のため任地を訪問した。

2009年2月11日の合格発表からほぼ丸1年。
ついに任地、ナクル湖国立公園へ!

ケニア第4の都市ナクルはナイロビから北西120km
に位置し、バスに乗れば約2時間半で着く。ケニア
8州のうちリフトバレー州に属していて、移動途中の
車窓からは大地溝帯らしい風景が望める。












ナクルの都市に隣接するナクル湖国立公園
は、面積180km2と、ケニアの中ではとても
小さな公園。公園面積の約半分(山の手線
の内側と同じくらいの面積)を湖が占めている。












私の直属の上司、マダムZに挨拶し、仕事内容全体
の説明を受ける。それから公園のトップであるマダム
Lにも挨拶。

それから、同僚のMに職場である教育センターを案内
してもらう。職場からは草原と湖が見渡せる。ライオン
が来ることもあるから気をつけてね、と忠告される。













今回、幸運にもスタッフの車に乗せてもらって、
園内を 見せてもらった。園内は山がちで、想像
していた 以上に狭く感じたが、動物にはたくさん
会うことができた。シマウマ、インパラ、オリーブ
モンキー、グラントガゼル、バッファロー、フラミンゴ、
バブーン、ブチハイエナ、シロサイ etc...













ひとまずナイロビに戻り、のこり2週間の語学訓練を
終えたら2月末に本赴任となる。

憧れていたサバンナでの生活がいよいよ始まる。





野外授業

ナイロビに滞在する約2か月の間、平日にはスワヒリ語の授業
がある。NTCで英語を学んだ人も、スワヒリ語を学んだ人も、
な受講する。そして毎週、火曜日と木曜日の午後はアウトドア・
レッスンがある。

第1回はAdams市場、第2回は喫茶店、第3回はToi市場、
第4回は郵便局やスーパーに価格比較調査に出かけた。

市場で見つけたびっくりNo.1はmawe ya kula。
直訳すると
「食べる石」。カルシウムや鉄分を補うため、ケニアの人は
石灰岩を食べるそうだ。次に誕生日を迎えるボランティアに
ケーキの代わりにmawe ya kulaが贈られる予定。

市場ではヨーロッパやアメリカから(おそらく援助物資として)
送られてきた古着もたくさん売られている。革靴、コート、ジー
ンズ、ワンピース、子供服、なんでもある。こんなにたくさんの
服が、まだ着られる状態で捨てられているということに驚く。













ケニアの人口の60%以上はキリスト教徒。市場の奥から大きな
が聞こえて来た。市場内にしつらえられた会場に椅子が並ん
でいて、(おそらく偽者と思われる)神父がスワヒリ語で説教し
いた。














良く晴れた日に、傘が、裏返しになった状態で売られている
のを見た。なんのために裏返しに?そしてこれもたぶんセカンドハンド。