動物個体数調査@ナイロビ国立公園

今日は神戸先生に同行させてもらい、ナイロビ国立公園で行われた動物
個体数調査に参加した。


割り当てられた区画の調査がほぼ終了、という頃、水場の向こうに、お腹
がペタンコのメスライオン2頭を見付けた。









狩りに出かけるのではないかとの期待を胸に、調査を終わらせてから水場
へ戻る。

動き出した2頭から距離を開けて、少しのあいだ尾行。
1頭は右前脚をケガしているようで、歩くのが遅い。













丘の向こうにシマウマとバッファローの群れを見つけ、









道端に座り込む。












一度は背をかがめて立ち上がったものの・・・











群れが丘の向こうに消えて行くのを見て、眠り込んでしまった。











今日はもう狩りはしなさそうだね、ということで、
ライオン同様、空きっ腹の我々も、作業を終えることとした。

ライオンと異なり、例え疲れていても、お金を払えば食べ物にありつける
我々wanadam(人間)は、夜は中華料理屋で海鮮しゃぶしゃぶ。
充実した1日だった。



神部俊平友の会
http://www.s-kambevet.org/

ケニア山登山⑥下山~ナイロビ

レナナ峰アタックを終えて小屋に戻るとI先生は先に下山を始めた後だった。

体力ありあまるM先輩は、行きに通って来た谷底の道ではなく、尾根上の
を通って帰ると言い、食事をとってすぐに出発した。頂上で過ごした時間
長かったせいか、下山時に嘔吐してしまった私は、小屋で2時間くらい仮眠。

Mohamedに起こされて無理矢理、食べ物を口に押し込み、重い足をひき
ずって出発。ガイドのMohamedとコック長のJosephと2人で下山。

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おとなしそうなJosephが実は大の冗談好きと知る。
いろんな西洋人のお客さんに冗談を言いながら下りて行く。

標高3,000mくらいに下りて来た時、急に体に力が戻ったように感じ、
足取りも軽くなった。

それを見たMohamedとJosephがなにやらゴニョゴニョ話している。
様子がおかしいと思ったら、私が何時までに小屋に戻れるか2人で賭けを
していたらしい。標高が低い所に来て、私が急に元気になったのは誤算
だったようだ。

客を賭けの対象にするとは・・!3人で大笑いして、ふと、ネパールのガイド
やポーターたちを思い出した。ガイドやポーターはみんないつも冗談ばかり
言っていて、一緒のトレッキングは本当に楽しかった。

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Mohamedが「山の仕事が好き」と言っていたのが印象に残っている。
山が好きなガイドに案内される客は幸せだと思う。

山だけではないだろう。その仕事が好きな人にサーブされたり、
一緒に仕事したりできるのは幸せだ。

夕方、Old Moses HutでI先生、M先輩と無事合流。

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翌朝、車で一路ナイロビへ。

ナイロビに着いて、Fair View Hotelにチェックイン、寿司バーで舌鼓を打つと、
I先生はたちまちいつもの元気を取り戻した。やはり3泊でケニア山登山という
計画は無理があったな~と反省した。

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写真はShirimonゲート脇のゴミ捨て場。
登山中に我々が出したゴミはここに運ばれ、燃やされる。

ケニア山登山⑥レナナ峰アタック~下山開始

翌朝、再び5時起き。I先生は体調が優れず、レナナ峰登山を断念。
私とガイドのMohamed、そして体力のあり余っているM先輩の3人で出発。

一昨日まで、高山病が怖くてゆっくりゆっくり登って来たので体調は良かったが、
今日はさらに700m以上高度を上げる。途中、多少頭が痛くなったりしたので、
立ち止まっては水を飲み、暗い中をゆっくりゆっくり登って行く。他の登山者と
抜きつ、抜かれつしながら、カメのようにのんびり歩いていた私が一番のりで
レナナ峰到着!

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小屋から3時間弱かかった。頂上付近はうっすら雪がつもっていた。
でも天気は良好。風もない。体感温度はかなり暖かく、風の強かった昨日
よりだいぶ恵まれている。遠くの空に雲がかかっていて、ご来光の輪郭が
ぼんやりしていたのが残念。

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足下に美しい湿地帯が見える。

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予定では、この湿地帯を通り、チョゴリア・ルートで下山するはずだったが、
今回は体調の関係もあり、元来た道を帰ることにした。機会があれば次回
は是非あちらから下山したい。

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バチアン峰直下に、小さな氷河が見える。(写真右下の雪の塊)(E80)
「赤道直下の氷河」と言われるケニア山の氷河も温暖化で年々小さく
なっていっているそうだ。

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岩と雪の、モノクロの世界。

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レナナ峰を振り返る。

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登山道脇の小さな池。氷河湖ではないそうだ。雪化粧した岩肌がきれい。

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頂上に長居してしまったため、下山時、頭痛や吐き気を感じる。
ネパールだと、ピーク滞在時間が長くなりすぎないようガイドに制限
されるが、ケニアのガイドは高山病予防にそれほど厳しくない印象。

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* 文中、E80はPENTAX Optio E80で撮影したもの。
  特に記載のないものはOLYMUS E-3で撮影。

ケニア山登山⑤ひとやすみ(高度順応)

5時に起きて空を見る。薄闇にレナナ峰の影が浮かんで見える。
M先輩は多少頭が痛いと言いながらも出発。

小屋に戻り、8時まで寝て、目を覚ますと青空が見えた。(E80)

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先輩が気持ちよく登れていますように!

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Shipton’s Campはこんな所。(E80)
写真ではわからないけれど、 周辺地形や小屋の位置が、
ちょうど涸沢カールにある涸沢小屋を 彷彿とさせる。

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朝食を食べ終わった頃、M先輩が小屋に戻って来た。無事
山頂には着いたものの、風が強く、とても寒かったようだ。

帰りはザレ道を走って下りて来たそうで(E80)、その速さに
ガイドのMohamedも驚いていた。

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午後は、高度順応のためにレナナ峰の裾の斜面をひと登り。体力
のあり余っているM先輩も一緒。最高到達地点は4,800mほど。

明日が私のアタック日。高山病になりませんように ・ ・ ・


* 文中、E80はPENTAX Optio E80で撮影したもの。
  特に記載のないものはOLYMUS E-3で撮影。

ケニア山登山④Old Moses Hut~Shipton’s Camp

朝から快晴。斜面の向こうにバチアン峰が頭をのぞかせている。(E-3)

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道は至って平坦。景色を楽しみながらのんびりと登って行く。(E80)

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少し高度を上げて来た。ナニュキの町を振り返る。(E80)

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丘を越え、マッキンダーズ渓谷のなだらかな底を歩いて行く。(E80)

午後になり、雲が出て来た。

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マサイ布をピクニック・シート代わりに広げ、川辺で昼食。

岩山を背景に、辺り一面に生えるジャイアント・セネシオ。(E-3)

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なかなかの奇景。ケニア山らしくて良い。(E-3)

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ネズミが地面を駆け回り、登山客の食べかすを狙っている。

ん?シマリス?と思ったら、Zebra Mouseという、縞模様のねずみ。(E-3)

Zebra mouse

標高が4,000mを超えた。I先生の足取りが重い。

私も高山病になりたくないので、水を飲みながら、ゆっくりゆっくり登って行く。

小屋の手前、最後の登り。(E-3)

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* 文中の写真、E-3はOLYMPUS E-3で

E20はPENTAX Optio E80(コンパクトカメラ)で撮影したもの。