雨どろぼう!?

ナイロビから帰って来た23日から、断水が続いている。

ある日の夕方のこと。
いつものように雨が降り始めた。

と同時に、家の外でパタパタと音がし始めた。
何の音だろう、と不思議に思い、扉を開けると・・

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家の目の前に5つのたらいが並べられていた。

???

近所の人が、屋根から落ちて来る雨水を集めるために、私の家の
前にたらいを置いたらしい。(もちろん私のためではない。)周りの
家を見渡しても、たらいを置いている家はない。自分の家の前に
置けば良いものを、なぜわざわざ私の家の前に・・不思議・・

気付いた時には雨は止み、たらいはどこかへ持ち去られた後だった。


そして今日の夕方のこと。今日は珍しく午後からずっと雨だった。
朝、出がけに軒先にバケツを置いて来た。
普通、1時間ほどの降雨があると、20リットルのバケツはいっぱいになる。
午後中雨が降れば、当然バケツは満杯になっていることだろう。
と、期待しながら家に帰ると・・

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???

半分しかたまってない!?そんなバカな・・誰かが使ったのだろう・・

恵みの雨は無料。恵みの雨はみんなのもの。
それにしても・・断水中の雨は貴重なのです。

広域研修@ガボン

来月、名古屋で行われる生物多様性条約第10回締約国会議のアフリカ
準備会合がガボンで行われた。またそれに伴い、同じ会場で、アフリカに
おける生物多様性保全に関わるJICA事業を紹介するためのサイド・イベ
ントが開催された。

私たちケニアの環境教育隊員3名も、広域研修という形で、そのサイド・
ベントでの発表の機会を与えられた。

本会議の会場。
ガボンの公用語はフランス語なので、会議の進捗はよくわからず・・

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サイド・イベントの会場にてKWSナクル湖国立公園エデュケーション・
センターの事業内容について発表するカウンター・パート。

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ケニア以外からも、ウガンダ、セネガル、エチオピア、マラウィ、ガボン
JICA関係者が参加。他の隊員の活動発表は良い刺激になった。


非常に印象的だったのは、ガボンの首都リーブル・ビルの町がきれい
だったこと。きれいというのはインフラ整備の視点だけではない。ゴミ
がほとんど落ちていないのだ。

ガボン隊員によると、今年、ガボンは独立50周年で大統領が、毎月
第1水曜日をゴミ拾いの日と定め、その日にゴミ拾いをしない国民に
約100円の罰金を科すこととしたらしいのだ。強力な大統領・・

しかしその効果は大きい。
ガボン隊員に言わせると、「ゴミたくさんあるよ」ということだが、それは
日本人の感覚。ケニアから来た私たちには「ほとんどない」と映る。

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ホテルの目の前に広がるビーチ。スケジュールがタイトで、一度も
水にふれることなくガボンを去ってしまった。

楽しみにしていたのは、ケニアの内陸部では食べられない新鮮な
シーフード!ケニアでは付け合わせはフライド・ポテト、と相場が
決まっているが、ここでは揚げバナナが出て来た。

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国土面積の85%が森林だというガボン。JOCVに応募する際、迷った挙句、
ケニアのナクル湖国立公園(フラミンゴで有名)を第1希望とし、
ガボンのイヴィンド国立公園(ゴリラで有名)を第2希望としていた私。
結果、めでたく第1希望のナクル湖国立公園に合格し、こうしてケニア
やって来たわけだが、もしガボンを第1希望としていたらどうなっていた
だろう・・なんて少し運命的なことを感じた。

Mwea Marathon

ナイロビ北東部にあるMweaという所でマラソン大会があると聞き、
環境教育分科会としてブースを出展することになった。

朝靄の中、Thika Roadを北上。Mweaへと向かう。

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私たち環境教育分科会は、ゴミを使ったおもちゃ作りのワーク
ショップを開いたり、環境啓発ポスターを展示した。

他にも着物の着付けをする隊員、高栄養価植物の紹介をする
隊員など様々。

紙箱とストローでつくった竹トンボ作りのワークショップは大好評。
他の子を押しのけて、2回も作ろうとする子が続出して、コントロー
ルするのに苦労した。

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環境啓発ポスターは、オリジナル1点と、JOCVの技術補完研修
で提供してもらったGOMICという環境マンガ20点ほど。

copy right freeでJOCVに教材を提供して下さる高月氏。
ありがとうございます。

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環境教育分科会において最年長隊次となってしまった私たち平成21年度
第3次隊だが、恥ずかしながら人前で話したりする経験はまだ少ない。

今回の出展の中心メンバーだったSちゃん。ワークショップの合間を使って、
環境啓発ポスターを手に取り、学生を集め、ミニレクチャーを始めた。
その堂々とした姿はさすが現職教員!
私たちも、人前で話すことに、もっと慣れていかなくちゃ。

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Mweaでは、JICAの技術協力がもとになり、現在も稲作が盛んに行われて
いる。おみやげに買って帰った高級米(Ksh120/Kg=約130円/kg)は、
香りも良くおいしかった。

野口健さんのナクル湖国立公園訪問

今日は、登山家の野口健さんがナクル湖国立公園を訪問。

朝、メイン・ゲートで待ち合わせして、バブーン・クリフ(展望台)へと向かう。
環境問題、環境教育についてゆっくりお話をした。

世界各地を巡っている野口さん。エベレスト清掃登山やヒマラヤ山脈周辺
氷河融解問題など話題は多岐にわたり、勉強になった。

野口さんがネパールについてお話下さった時に、私も以前旅した懐かしい
地名が次々と出て来た。野口さんのネパール人の友人、A.D.シェルパは
私の8年来の友人でもある。

ケニアでネパールの話題に花が咲き、嬉しい1日だった。
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