ご近所さんの引越

隣の隣の家に住んでいたC夫妻が引っ越すことになった。

KWSの職員であるだんなさんの昇給に伴い、異動することになったそうだ。

奥さんのマダムCと私は、おかしいほど似た者同士で、本当に気が合った。

朝ごはんにチャイやチャパティを届けてもらったこともある。なんど夕食をごち
そうになったかわからない。果物が大好きな私に、よくお裾分けしてくれた。


私が引っ越してきて2日目に、トイレでネズミが泳いでいて、それを追い出し
てくれたのも、大きすぎるベッドを部屋に運び入れる時に解体と組み立てを
手伝ってくれたのもマダムだった。

PCを教えてあげたり、仕事や家族の愚痴を言い合ったりして、夜中まで
一緒に過ごしたこともある。年こそ離れていたし、立場も違っていたけれど、
ナクルで、ケニアで、唯一、友達と呼べる人だった。

アフリカ人らしいおせっかいなところや、物の貸し借りにルーズなところを
面倒くさく思ったこともあったが、それもなくなってしまうかと思うと本当に
寂しい。