猛禽あらわる

ナクル湖国立公園では520種の鳥類が観測できるとされている。
その内訳は水鳥450種と陸鳥70種。

公園の敷地内で働きながら、湖に行く機会の少ない私にとって、
水鳥の観測は容易ではない。事務所から観察できる鳥類といえば、
ツバメ・スズメ・ツグミ・モズなどの小型鳥類がもっぱらである。

しかし、以前も書いたように、去年の11月、乾季が始まった頃から、
事務所や自宅の近くでもいろいろな陸鳥が見られるようになってきた。

そしてついに本日、今まで見たことがなかった猛禽が出現!
乾季になり、下草が枯れ、猛禽にとってはネズミなど小動物の狩り
がしやすい季節になったのだろう。

事務所の台所から出るゴミをあさるのネズミを狙って現れたのは
Long-crested Eagle(Lophaetus occipitalis)。頭の上の長いとさか
が特徴で、風によって後ろになびいたり、前に垂れたりするので、
それによって勇ましくも情けなくも見える。
Long-crested Eagle
ちなみにケニアに来てこれまで見た猛禽はこれでなんとわずか
6種(ハゲワシを除く)。Fish Eagle、Eastern Pale Chanting
Goshawk、Augur Buzzard、Black Kite。なんとも寂しい数字。
(Eastern Pale Chanting Goshawkのみツァボ・ウェスト国立公園
で観察。それ以外はナクル湖国立公園で観察。)

Long-crested Eagle今後、エデュケーション・センター付近に
頻繁に現れるようになる。