ホテルに到着したのは5時だった。
チェック・ インを済ませようとすると、フロント・マンが「ちょうどティー・
タイムですので、お茶を召し上がって下さい。ケーキと一緒にお持ち
しますので、お庭の方でお 待ち下さい。」と言う。
ケニアのティー・タイムは夕方4時のはず。変なの・・と思いつつ、
れの行き届いた庭園と、その隅にたたずむ小さな教会の美し さ、
そしてケーキのおいしさにすっかり気をゆるし、遅いティー・タイム
を楽しんだ。
日も暮れて来たので、そろそろ部屋に入ろうか、とフロントに向かった。
Nちゃんが手続きをしてくれるあいだ、私はホテルの内装を眺めていた。
断片的に「うちのホテルはキリスト教系で、未婚のカップルを男女同じ
部屋に泊めるこ とはできなかった。」とか、「1人でトリプル・ルームに
まっている人がいる。」という弁解が聞こえて来る。いつもとても温厚な
Nちゃんの声のトーンが上がった。おかしい。
どうやら、私たちの部屋がないらしい。電話をマネージャーにつないで
もらったが、マネージャーも「明日の朝話そう」と無責任なことを言う。
「明日の朝じゃなく、今日寝る部屋がないんですよ?」と怒る私。
到着から約3時間後の夜8時、ようやく部屋を確保してもらえたものの
どう見てもシングル・ルームにエキストラ・ベッドを押し込んだ様子。
さらに部屋まで案内してくれたこのフロント・マン、「そろ そろダイニング
が閉まる時間ですので、シャワーを浴びる前に食事に来て下さい。」と
言う。
「チェック・インが遅れたのは私たちの過失じゃないのに、ホコリだら け
のまま食事をしろって言うの?1時間後に行きます。」とドアを閉める私。
翌朝になって現れたマネージャーは、またしても様々な言い訳を並べ
立てて弁解す る。頭に来て、「単なるオーバー・ブッキングです、って
正直に言いなさいよ!」と言うと、「そうだ・・オーバーブッキングだ・・
だけど・・」とまた弁解。
宿泊料(約5,500円) は無料にしたものの、飲み物代(約200円)は
しっかり請求するというセコさ。植民地時代風のたたずまいや立地は
だが、正直、また泊りたいとは思えないホテルだった。残念。
【参照】Rondo Retreat http://www.rondoretreat.com/