休暇を終えてナクルに帰って来た。
数日経ち、ふと気付いた。「アレがない・・」
そう、アレ、年末に作ったアレ。
紛失したアレの説明の前に、私の活動するエデュケーション・センターの
建物の構造について説明しよう。訪問者は廊下を通って、まずワーデン
のオフィスに着く。(写真右手の扉)
そのドアの左に続く廊下を一歩入ると左手にオフィサーの部屋(写真左手)
そこからさらに5歩入ると右手にレンジャーの部屋(写真奥右手)がある。
ホステルに続く正面の扉は閉まっていることが多い。
つまりレンジャーと私がいるオフィスは訪問者にとって一番奥の
わかりにくい場所にある。
エデュケーション・センターにお客さんが来たとする。ワーデンのオフィスにも
オフィサーの部屋にも誰もいないのを見ると、諦めて帰ろうとする。
日本であれば、お客さんの声を聞いた時点で、廊下に出て、「こちらにどうぞ」
と案内するところだが、われらがレンジャーは、お客さんがこちらを見つけるま
で息をひそめている。
それではいけない、と思い、ワーデンのオフィスの扉の前に立った時に
見える位置に、貼り紙を出したのだ。それがコレ。
その貼り紙が、休暇からもどったらなくなっていたのだ。
掃除スタッフに聞いても知らないと言い、残骸すら見なかったと言う。
エデュケーション・センターのホステルには、スクール・トリップでケニアの
学生が大勢やってくる。夜もレンジャーが警備に当たるものの、その夜勤
もレンジャーたちはサボりがちであった。
おそらく宿泊客のこどもたちに持って行かれたのだろう。
エデュケーション・センターの掲示板に掲示されていた環境教育教材が
バブーンに破かれたり、こどもに持っていかれるたりすることは同僚から
聞かされていた。それにしてもこんな貼り紙までなくなるとは・・
悲しいような、嬉しいような・・
教訓:なくなって困るものは、鍵のかからない場所に張ってはいけない
国立公園入園料値上げ
on 2012/01/01
ラベル:
Environmental Education
/
Comments: (0)
ケニアの国立公園の入園料が改定された。
私の働くナクル湖国立公園の入園料は、ノン・レジデント大人80ドル、
こども40ドルに、東アフリカ・レジデントは大人1,000シル、こども500シルに、
ケニア・シチズンは大人1,000シル、こども200シルに値上がりした。(*)
大衆食堂で働くウェイターの月給が3,000シル、
中級レストランの門番の月給が6,000シルということに鑑みると
ケニア・シチズン(大人)の入園料が1,000シルというのは極めて高額である。
数あるケニアの国立公園のうち、ただ二か所、最高位であるプレミアム・パーク
に位置づけられるナクル湖国立公園とアンボセリ国立公園。高すぎて庶民には
手が出ないと思われる入園料の設定は、多すぎる観光客を減らし、他の公園に
分散させるための手段とのこと。
それにしても、ケニア政府に税金をおさめているケニア・シチズンと、非納税者
である東アフリカ・レジデントの入園料が同額というのは疑問。
近隣住民からのプレッシャーの大きいナクル湖国立公園のような公園こそ、
たくさんの一般市民に訪れてもらって、自然保護の大切さを知ってもらうべき
だと思うのですが・・
ライオンを見てみたいけど、入園料が高くて公園には入れず、バブーンやイランド
に畑の作物を荒らされ・・と不満がたまる一方の住民が出てくるよね・・
* 2011年の入園料はそれぞれ60ドル&30ドル、1,000シル&500シル、
500シル&200シルであった。
私の働くナクル湖国立公園の入園料は、ノン・レジデント大人80ドル、
こども40ドルに、東アフリカ・レジデントは大人1,000シル、こども500シルに、
ケニア・シチズンは大人1,000シル、こども200シルに値上がりした。(*)
大衆食堂で働くウェイターの月給が3,000シル、
中級レストランの門番の月給が6,000シルということに鑑みると
ケニア・シチズン(大人)の入園料が1,000シルというのは極めて高額である。
数あるケニアの国立公園のうち、ただ二か所、最高位であるプレミアム・パーク
に位置づけられるナクル湖国立公園とアンボセリ国立公園。高すぎて庶民には
手が出ないと思われる入園料の設定は、多すぎる観光客を減らし、他の公園に
分散させるための手段とのこと。
それにしても、ケニア政府に税金をおさめているケニア・シチズンと、非納税者
である東アフリカ・レジデントの入園料が同額というのは疑問。
近隣住民からのプレッシャーの大きいナクル湖国立公園のような公園こそ、
たくさんの一般市民に訪れてもらって、自然保護の大切さを知ってもらうべき
だと思うのですが・・
ライオンを見てみたいけど、入園料が高くて公園には入れず、バブーンやイランド
に畑の作物を荒らされ・・と不満がたまる一方の住民が出てくるよね・・
* 2011年の入園料はそれぞれ60ドル&30ドル、1,000シル&500シル、
500シル&200シルであった。