アウト・リーチ(Chamasisi小学校)

約半年ぶりにアウト・リーチに出かけた。

訪問先の学校は退職したKWS職員のこどもが通うChamasisi小学校。

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野を越え、山越え、トウモロコシ畑を過ぎ、「ここまだナクルなの?」と
上司が悲鳴をあげるほど車を走らせた頃にようやく小学校に到着。

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パワポをつかって公園に生息する動物の説明をする上司。

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運転手のKもこの小学校出身らしい。

こどもたちを見て「賢そうだろ?他の学校のこどもたちとは違うだろ?」
と嬉しそうにほほ笑む。

駆け寄って来たこどもたちにKが大きな声で話しかける。

「元気かー?」 「元気―?」
「学校は?」 「楽しーい!」
「牛乳ちゃんと飲んでるかー?」 「飲んでるー!」
「キポロ食べてるかー?」 「あははー食べてるー!」
「またなー!」 「バイバーイ!」

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なんとも元気いっぱいなこどもたちでした。
キポロは残飯のこと。主に、前日に作ったウガリの残りを指す。



オマケ。小学校の敷地内にあった職員住宅。
ネパールのミティラー・アート(インドのマイティリー・アート)のように、
泥を使って家の壁に絵を描いている。しかしここでは壁に絵を描くのは
男の仕事だそうだ。

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Crater Lake / 番外編(ホテル紹介)

Naivashaは、町こそナクルよりだいぶ小さい。
Naivasha湖周辺は国立公園にこそ指定されていない(経済界からの
反対で指定できずにいる)ものの、古くから白人が住んでいたこともあり、
ナクルより洒落たホテルが多い。

今回、Kongoni Game Valleyに泊りたかったのだが、12月まで予約で
いっぱい、とのことだったのでランク・ダウンさせてCrater Lake Lodgeに
宿泊。
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ホテルのファシリティは若干古い印象がある。2年前にプールを新築した
そうだが、その前に、各部屋の家具の買い替えを検討すべきだったでの
は?(Naivashaはそれほど暑くない。)
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ナクルのメリカホテルと同系列らしいが、外国人旅行客が多いだけあり、
ケニア人客が多いメリカホテルと比較すると、スタッフも感じが良い。

食事もこちらの方が美味。
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外国人料金(S:$187、W:$280)(3食付)は、高すぎるが、レジデント
料金(S:Ksh6,450、W:Ksh11,500)(3食付)は、まあ手頃。

なにはともあれ、このホテルはロケーションが良い。
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Naivasha湖(淡水湖)に隣接するCrater Lake(塩湖)は、
さながらこのホテルのプライベート・レイク。湖ではフラミンゴ
やAfrican Fish Eagleが見られ、周辺の森にはBushbuck
が現れる。

泊まるなら、おすすめはハネムーナー用コテージ!!料金は
通常のダブルルームと2,000円ほどしか変わらないのに、
部屋の大きさは約2倍。設備も良い。どう考えても、どこかで
計算を間違えている。

キングサイズのベッド、趣向をこらしたインテリア ・ ・
そして大きなジャグジー付き!
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ジャグジーの扉を開けると小さなバルコニーがあり、そこからCrater
Lakeが見下ろせる。ナクルの後輩隊員Mと、今度Naivashaでバラ
を買って(Naivashaは花卉産業で有名)、ジャグジーで”姫風呂”を
しようと約束。大人数で来ても楽しそう。



Crater Lake Lodge 050-2020-613

Crater Lake / Naivasha

先日、30歳の誕生日を迎えた。
小さい頃から憧れてやまなかったアフリカのサバンナで
節目の歳を迎えられたことを幸せに思う。

お祝いに、ケニアに来て初めてのひとり旅に出た。
と言っても、行き先はマタツ(ミニバス)で1時間の隣町Naivasha。

Naivashaの町からマタツと乗り合いタクシーを乗り継ぎ、小雨の中、
予約しておいたCrater Lake Lodgeに到着。お客さんは私1人。

あったかいシャワーを浴びて、ポーク・リブに舌鼓をうち、せっかく
なのでちょっとお酒を飲み、焚火に当たりながらスタッフとおしゃべり。

翌朝、何種類もの鳥のさえずりで目を覚ました。
部屋のテラスからは湖が見下ろせる。爽快。







朝食後、スタッフに呼ばれてコテージの裏へ行くと、Southern
Ground-hornbillが3羽(メス1羽とオス2羽)が、ホテル周辺の
森をバサリバサリと飛び回り、客室のすぐ裏の枯れ木の洞穴に
入っていくところだった。
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初めて見るSouthern Ground-hornbillに興奮した。ひとしきり
写真を撮ってから散歩に出発。


Crater Lakeの湖岸を通り、ブッシュ・バックに遭遇。丘をちょっと登り、
倒木をまたぎ、もうひと登りすると、アカシアよりも高い所に着いた。
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さらにやぶを抜けると牧場に出た。フェンスに沿って歩いていく。
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ふと視線を感じて振り返ると、牧場の隣の木々の間から、
キリンがこちらをうかがっていた。(どこにいるかわかるかな?)
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牧場を抜けるとプライベート・サンクチュアリがあり、シマウマ、
トムソン・ガゼル、インパラ、エランドなどの草食動物がのんびり
草を食んでいた。


African Fish EagleやAugur Buzzardが上空をかすめ飛んでいく。
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右を見ると牛、左を見ると野生生物。人と野生動物が隣り合って
暮らしている。任地(ナクル湖国立公園)で見慣れているはずの
動物ばかりだが、自分の足で歩いて見る野生動物は格別。

自分の足で同じ大地に立つと、その存在がさらにリアルに感じられる。
お弁当を持って来て、サンクチュアリでピクニックをするのもいいな。
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しばらく歩くとNaivasha湖(の端の湿地)に到着。

African Spoonbill、Great Cormorant、Great Egret、
Sanderling、Common Tern、Grey-headed Gull・・・
たくさんの水鳥が遊ぶ傍ら、10頭のカバの群れも水浴びを
楽しんでいた。
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水辺ではマサイの青年4人と少年1人が羊を追っており、ここでも
人と野生生物が隣り合って暮らしているのが良くわかった。

ちなみに青年たちはカバを横目に”石鹸を使って”水浴びをしていた。
以前エレメンタイタ湖に行った時も、マサイの女性たちが水鳥が採餌
する傍らで”石鹸を使って”洗濯をしていたっけ・・

雲行きがあやしくなってきたので、急いでホテルに戻る。
途中ちょっと降られたものの、気分は爽快。
昼食を食べて、ナイバシャを後にした。

”ひとり旅”を十分に堪能。我ながら素敵な誕生日プレゼントだった。

Wajee Nature Park / Nyeri

週末を使って、NyeriにあるWajee Nature Parkに遊びに行って来た。

ケニアにはWildlife Club of Kenya(WCK)というNGOがあり、積極的
な環境教育活動を行っている。以前、ナクル湖国立公園のWCK事務所
働いていたMさん(もともとはモンバサのWCK事務所で協力隊員2代
一緒に仕事をしていた)がWajeeに異動したので、Mさんにあいさつ
がてら、WCKの活動を見せてもらいに行った。

Nyeriに住む同期隊員Mっちと、マタツ(ミニバス)を乗り継いで公園へ
向かう。

同公園はHinde’s Babbler(Turdoides hidei)の生息地として有名。
世界中でケニア中央部の高地でしか見られない鳥。

研修生Jのガイドの下、公園とその周辺の畑を散策。
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いろんな鳥の鳴き声を聞きながら、2時間ほど歩き回った頃、真剣な
顔で耳をすませていたJが「Hinde’s Babblerだ!」と、近くの木を指
差した。体長25cmほどの茶色い鳥が枝から枝へと飛びまわっていた。

「あの5羽のうち2羽がそうだよ。ほら、今いちばん高い枝に止まって
いるやつ!」と説明されたものの ・ ・・

・・・

よくわからなかった ・ ・ ケニア人、眼、良すぎ ・ ・

同じ場所でAugur Buzzard(Buteo augur)も2羽見た。
ともかく、久しぶりに自然の中を歩けてリフレッシュできた。

写真はSpeckled Mousebird(Colius striatus)。
Speckled Mousebird
またマタツを乗り継いでNyeriの町に戻る。Nyeriは山がちな町で、
アバーデア山脈からの豊富な水が大きな川になって町中を流れている。
町の中心部もきれいに整備されていて、気持ちが良い所だ。

Mっちの家の近くに環境啓発の壁画を見つけた。
ケニアではこういった対比的な環境啓発ポスターをよく見る。

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雨どろぼう!?

ナイロビから帰って来た23日から、断水が続いている。

ある日の夕方のこと。
いつものように雨が降り始めた。

と同時に、家の外でパタパタと音がし始めた。
何の音だろう、と不思議に思い、扉を開けると・・

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家の目の前に5つのたらいが並べられていた。

???

近所の人が、屋根から落ちて来る雨水を集めるために、私の家の
前にたらいを置いたらしい。(もちろん私のためではない。)周りの
家を見渡しても、たらいを置いている家はない。自分の家の前に
置けば良いものを、なぜわざわざ私の家の前に・・不思議・・

気付いた時には雨は止み、たらいはどこかへ持ち去られた後だった。


そして今日の夕方のこと。今日は珍しく午後からずっと雨だった。
朝、出がけに軒先にバケツを置いて来た。
普通、1時間ほどの降雨があると、20リットルのバケツはいっぱいになる。
午後中雨が降れば、当然バケツは満杯になっていることだろう。
と、期待しながら家に帰ると・・

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???

半分しかたまってない!?そんなバカな・・誰かが使ったのだろう・・

恵みの雨は無料。恵みの雨はみんなのもの。
それにしても・・断水中の雨は貴重なのです。