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エデュケーション・センターの運転手Mがランチに誘ってくれた。
誘ってくれた、というよりは、ひとりで行くのは気まずくて(お金が
なくてランチに行けない職員もいる)声を掛けてくれたという方が
近い。それでもMとランチを食べに出かけるのは初めてなので
嬉しい。
車で連れて行ってくれた先は、徒歩だと公園から20分以上
かかるニャマ・チョマ(焼肉)屋。

私たちが入る時、ちょうど別の運転手Sも爪楊枝を手に店から
出て来るところだった。みんなこういうところでランチを食べて
いたんだね。(ちなみに私たちが出る時には別の職員が旦那
さんと一緒に車で入って行くところだった。)
ニャマ・チョマ屋に慣れていない私はMに倣ってヤギの肉250g
(これが最少量)とウガリ(メイズ粉のダンプリング)を注文。
うーん、なかなかいける。最近ニャマ・チョマが好きになってきた。
Mは、去年の6月、私が部署内の上司や同僚と気まずくなった時に
部署内で唯一、「俺たちはみんなミホが好きなんだぞ。」と言って
励ましてくれた人だった。
もちろん言葉に出さずに、ずっと変わらず仲良くしてくれた人もいた
けど、あの時Mが言葉に出して励ましてくれたことは忘れがたい
ありがたい思い出だ。
勉強熱心で、ユーモアがあり、地に足のついたM。こういう人に、
ひとりでもふたりでも出会えたことは、やはり喜ばしいことだと思う。
写真は、ランチの後、公園に戻り、草の上でひとやすみしていた
ところを同僚のレンジャーMにスクープされた図(笑)

私の悪魔、つまりバブーンについてだが、家やオフィスのゴミを
あさるばかりか、買い物袋を下げていると襲い掛かってくる天敵
ではあるが、同時に生息地破壊の被害者でもある。

今日、オフィスの前を通った若いバブーンが生えている草をむしり
とって食べているのを見て、これが彼らのあるべき生態なんだよな、
と思った。彼らの生息地を改変しただけじゃなく、簡単に手に入る
食料によって彼らの嗜好を変えてしまったのは私たち。自然界に
いるバブーンはパンの味もウガリの味も知らないのだから。
10年以上前にヨセミテ国立公園に行ったとき、ゴミ箱にクマ除け
の鉄格子がついていたのを覚えている。クマがゴミ箱のある場所
に出没して人間と遭遇するのを防ぐのと同時に、クマが人間の
ゴミを食べるようになって、生態を変えてしまうのを防ぐための
措置でもあったと記憶している。
バブーンは生息数も多く、人間に及ぼしうる被害の程度もクマの
それとは大きく異なる。しかしだからといってバブーン対策を諦める
てしまうのも良くない。せめて職員住宅内のゴミ捨て場だけでも
焼却炉を導入できないものだろうか。野生動物に餌付けを
してしまっている、という意識を職員ももっと持つべきだと思う。
よく晴れた日曜日の午後。
いつもは静かな職員住宅が何やら騒がしい。
外に誰かいるようだ。
扉を開くと近所のMが草むらに向かって何か叫んでいる。
草むらに目をやっても何もいない。
「M?」と声を掛けると、肩で息をしながら、「こどもたちが・・危ない・・」
とブツブツ言っている。まさかアフリカの黒魔術にかかって気がふれた
のかと思った時、Mは石を拾い、フェンスににじり寄り、思いっきり石を
投げつけた。
私がビクッとするのと同時に、ザッと音がして、黒い動物が草むらから
逃げ出して来た。隣の家の裏に廻り込んだその動物は・・
なんと犬だった。
たまに職員住宅に入り込むハイエナやジャッカルではなく、ただの犬。

ある意味、ハイエナよりジャッカルより新鮮な珍客:犬に思わず
カメラを向けてしまった。
このあと犬は、喜んで大きな声を上げるこどもたちに追い回され、
エイッとばかりにフェンスを越えて、嬉しそうに(?)広いサバンナ
を走り回り、どんどんどんどん森の方へ駆け抜けて行ってしまった・・
おーい、そっちはライオンが出るよー!
・・と教えてあげる術もなく、
犬がどうなったのか気をもみつつ、日は暮れていった。
そういえば今日は犬年の弟の誕生日だった。
翌日、近所の人に「昨日の犬どうなったか知ってる?」と聞くと、
「さあ?小さい犬みたいな背中の黒いやつなら、さっきそこらへん
を走り回ってたけど・・」・・それはセグロ・ジャッカルだよ・・

同期隊員が任国外旅行という制度を使ってエチオピア旅行に
行き、おみやげを買って来てくれた。エチオピアの雑貨は質が
高くかわいい!
銀色のペンダント・トップ(おそらく錫製?)は、エチオピア正教
会の十字架(各宗派ごとに異なるらしい)をあしらったもの。
大小のカゴは目が詰まっていて仕事がとても丁寧。
大きなカゴに入っているのは麦。
下に敷いているのは綿100%のショール(といういけど、光沢が
シルクのように美しい!)